令和5年9月30日「みどりのじかん×フレンズラボ in代々木公園~自然観察と手作りアイス!?~
ついにフレンズ本町を飛び出して、現地集合・現地解散のプチ遠足!
まずは「みどりのじかん」。
代々木公園の西口から雑木林の中を通って丘のひろばを目指しました。
きゃぴきゃぴと意気揚々に歩きながら、 「見て~!」「このキノコ食べられる?」「バッタいたよ!」「先生これ何!?」と、素晴らしいアンテナで発見の嵐でした!
ドングリ(スダジイ、コナラ)や松ぼっくりを拾い、そこかしこに生えたキノコに会い、コナラの木に集まるスズメバチやアカボシゴマダラ(蝶)を目撃し、ツマキシャチホコ(蛾)の毛虫や、踏まれそうなアゲハチョウの幼虫を救出し、大きなカマキリが飛び立つ姿を見るなど、 本当に運良く、沢山の生き物たちとの出会いに恵まれました!
森を歩きながら、キノコの分解の役割や、動物をタネ散布のあてにしているケチヂミザサ(イネ科)、植物が地面を覆って乾燥などから守って生き物が暮らしやすい環境を作っている様子など、お互いを頼りにしながら生きている自然の姿を目にできました。
耳を澄ませば鳥や虫の存在がわかり、森の木の実や樹液を食べている生きものがいましたね。
さぁお次は「フレンズラボ」の時間!
楽しいアイスづくりの幕開けです!
冷凍庫も電気もないお外でどうやって、冷やすのかな…?
そこで利用するのが「科学の力」です!
今回、アイスになる素の液を冷やすために使用したのは、氷とお塩の2つだけ!たったこの2つだけで、果たしてアイスクリームはできるのか…!?どんな科学の力が発生するのかな?そんな疑問を抱きながら、アイス作りに取り掛かります!
まずは、氷とお塩が3:1の割合になるように氷の中にお塩を入れて、その袋をシャカシャカ振って、氷全体にお塩がかかるように混ぜていきます。そして、この袋の中にアイスになる素の液が入った袋を入れて、アイスクリームになるように、みんなでシェイク!
外気の影響を受けにくくするため、タオルなどで包んでみると、ちょっと大きな枕のようです。枕のようになった塊を使って、みんなで運動をしましたよ!
これを振っていくと、氷とお塩の力でどんどんどんどん中身が冷えていくらしいです。果たしてアイスクリームになるまで、冷えてくれるのか?
それは、みんなの頑張りにかかっています!
運動の時間では、この大きな枕のようなものを持ってリレーをしました。おいしいアイスが出来るようにシャカシャカたくさん振るのがポイント!
2チームに分かれて、大きな枕をバトン替わりに「よーいドン!!」
大きな枕を持って、みんな一生懸命走りました!
「もう一回やろー」と子ども達からリクエストもあり第2回戦を開催。結果は1対1の引き分けでした。
リレーの後は、みんなで輪になって順番にアイスが美味しく出来るよう「美味しくなーれ」と思いを込めながらシャカシャカタイム!
疲れてきて、そろそろアイスクリームを食べたくなってきた頃…
そろそろ冷えて固まったかなー?
と、恐る恐る周りの包を剥がして、氷の中からアイスの袋を取り出してみると…
しっかりと固まってくれてました!
凍った袋を見て、「すごい!凍ってる!」「早く食べたい!」と驚きの声と、アイスが待ち遠しい声!
アイスを取り分けて、実際に食べてみると…
「すごい美味しい!」、「いつも買うアイスより美味しい!」、「家でも同じ物を作りたい」との声を頂きました!
今回、添加物は一切使用せずに作りました。こちらも自然の力による、自然のおいしさですね。
今回冷やすために使った科学の力は、「溶解熱」と「融解熱」の2つの熱と、「凝固点降下」という現象です。
この3つの力によって、なんと袋の中は、-21度位まで冷えていたんです!
実は、上で記載した氷とお塩が3:1というのも重要で、割合によって冷える温度が異なるのですが、この割合が一番冷えやすくなっていたんですよ。
アイスを冷やしていた氷水に触って、「うわっ、すごい冷たい!」「冷たすぎる」と声をあげていました。
自然観察でたくさん歩いて、アイスを固めるためにたくさん運動した後に、自然の中で食べるアイスは、おいしく感じられたかな?
フレンズを飛び出してのイベント。いかがでしたでしょうか?
自然×科学のコラボということで、裏テーマは「生きもの同士のかかわり」「糖と塩のはたらき」だったんですよ。
植物たちが生長やタネ散布(動物が食べる実など)、冬の寒さで植物自身が凍らないようにするため等のために光合成でつくった糖などを、私たちはもらって生きています。みんなが大好きなアイスに使う砂糖の原料も、サトウキビの茎でしたね! 多くの植物の害になる塩も、糖も、「凝固点降下」という働きがあるのは興味深いですね。
フレンズで体験できない自然の中での探検は、色々な発見があったかな?
今日は、探検に、運動に自然と科学の学びと色々なことが盛りだくさんでしたね。今日のイベントがみんなにとっての新たな1歩になってくれたら嬉しいです。
たくさんのご参加ありがとうございました。