フレンズ本町で今まで行われたイベントレポートです。

2024.10.11

令和6年10月6日「みどりのじかん特別編~クモ~」

身近な虫でありながら、知らないことばかりのクモの世界に案内してくれたのは、日本蜘蛛学会会員で多くのクモ観察会のほか自然環境保全の学校の教員も務めた加藤輝代子先生です。

クモの体のつくりや食べ方、オスメスの見分け方、 クモの糸の種類、生活や狩りの仕方はクモの種類で異なり色々な生き方があることなど、マニアックで面白い体験と楽しいお話の数々。
こどもたちもお家の方も始終知的好奇心を刺激され、熱心に観察をしたりメモを取り、笑いが生まれ、「へぇ!そうなんだ!」「はじめて知った!」「面白いね!」と瞳を輝かせてクモの世界に引き込まれていました。
多くのクモが1年以内の寿命で死んでしまうことも驚きでしたね。

先生が持ってきたジョロウグモのオスメスの生体の観察だけでなく、実際にユニークな採集専門道具を手に、フレンズ本町の敷地内にいるクモを採集しました!
みなさん目が良く、予想以上に見つかりました。
参加者同士で 「いたよ!」「みつけたー!」の声に火がついて、負けじと見つけ出そうと盛り上がり、見つけた人はとても嬉しそうでした!

採集したクモは先生が同定(種の特定)をしてくれて、みんなで観察しました。見つかったクモは、
・アダンソンハエトリ
・シラヒゲハエトリ
・シロホシヒメグモ(画像ではマダラヒメグモとなっていますが誤りです)
・イエユウレイグモ
の4種でした。採集したクモは最後にこどもたちとリリースしました。
先生いわく、フレンズ本町はアダンソンハエトリの城だそうです。みなさんのお家でよく見かけるクモも、ハエトリグモの仲間が多いそうですよ。
とても特色ある結果となりました。

「クモは頭に血がのぼらないの?」「クモはどのくらい食べるの?」「クモはどんなところに糸を張るのが好きなの?」「飛んでいく目的地は決めているの?」「カブトムシやトンボも食べるの?どうやって食べるの?」といった質問にも先生は答えてくれました。
今回参加したみなさんは、学校で一番クモに詳しい人になったのではないでしょうか!?

クモは生態系ピラミッドの中間にいて、様々な生き物と繋がっていること、種類によって色々な環境を選んでいることもわかりましたね。
クモは人が嫌う虫のワーストに入りますが、クモですらいないような場所は本当に生き物が少なく自然が乏しいことを示しています(指標)。

みどりのじかんのメンバーのこどもたちと、フレンズ本町の外花壇も、数年後は花に居るクモや大きな虫をとらえるクモなども観察できるような、自然度の高い場所に育てていけるようにがんばりたいね!とまた目標ができた気がします。
今回の体験が、参加されたみなさんのこれからの「目」に映る景色を、より豊かで面白いものにすることに繋がれば幸いです。
講師の先生、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

2024.10.06

令和6年10月1日「みどりのじかん~味噌づくり~」

9月から1ヶ月遅れの開催になりましたが、春の種まきから育てて収穫した黒大豆・黄大豆をお味噌にする日がついに来ました!
下の写真がフレンズの大豆です。

市販のものと米こうじと合わせて一生懸命潰して米味噌に仕込みました。
「ねばねばしてる」「納豆みたいな香りする」「甘い香り」「感触が気持ちいい」と、色々感じ取っていました。

潰したあとは丸めて空気を抜いて密閉容器に詰め、塩をかけて仕込み完了!
こうじの香りを苦手に感じるお子さんもこの頃には慣れてきたそうです。
これからうまく発酵が進んでおいしいお味噌になりますように。

ここから先のお味噌づくりは微生物が行なってくれます。その酵母と乳酸菌の呪文のような名前をみんなで3回唱えました。ルキシーとハロフィルス。フルネームで覚えた人はいるかな!?
完成したお味噌は、今後の「みどりのじかん」の中で活用して味わいましょう。

クイズ「発酵食品はどれ?」「大豆製品はどれ?」「米製品はどれ?」をすると、相談し合ったり食品ラベルを読んで大健闘していました。
「かつおぶしが発酵食品だって初めて知った!」「クイズが一番楽しかった!またもっと色んなクイズを出してほしい」と盛り上がりました。

そしておまけは、戻した生の大豆からの炒り豆づくり。
「炒るってなに?」と興味深々で、こぞってしゃもじを持ちました。
炒り途中の豆を何度か味わってもらうと、「ポクポク」「ふかふか」「甘くなった」「豆が美味しかった!!」「気に入った!!」「お母さんにも持っていく」と、何度も手が伸びるほどの大人気でした。大豆が苦手なお子さんも、みんなの様子につられて1粒食べていましたよ。

大豆はこどもたちにとっても「豆まきのときに投げる豆」「エダマメを採らないでおいたもの」と馴染み深いものですが、大豆とそれを加工する知恵や食文化、微生物への親しみが体験を通じて一層増せば幸いです。
ご参加いただきありがとうございました。

2024.10.03

令和6年9月28日「みどりのじかん~寄せ植えづくり~」

2022年9月に寄せ植えにした鉢の中は根でぎゅうぎゅう。
そのため、1人1鉢ずつ新しい苗や球根を加えてリフレッシュしました!

鉢から取り出し、ガチガチに固まった根鉢をほぐすところからスタートです。
「お客さん肩こりがひどいですね~、カチカチですね~」という子どもの声に笑いが広がりました。
枯れていた1鉢には甲虫の幼虫がいて、根が食べられてしまったようです。

スイセンやムスカリの球根の取り出しも同時に行ないました。
「あった!」「これも球根?」「やった!見つけた!」と、分球して増えた球根でお皿はてんこ盛りに!
土まみれになりながら、増えて絡んだハツユキカズラの根やツルの整理もしました。

「次は何するの~?」って、ここからが本番ですよ!
コルチカムやシクラメン、スイセン、ムスカリ、ミニチューリップの球根を忍ばせて、苗を配置しました。
前回を経験してる人が、進んでお友達のサポートをしている姿もありました。
それぞれ、「森にする」「ここにこの花が咲く」などイメージを描いています。ツルコケモモの苗もあるので、根付いたら実を収穫するのも楽しみですね。

最後は外に並べて自分の鉢に水やりをしました。大きく育って、花がたくさん咲いてくれますように!
ご参加いただきありがとうございました。