渋谷区/児童青少年センター フレンズ本町 令和7年11月11日「みどりのじかん~せん定とさし木~」
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2025.11.16

令和7年11月11日「みどりのじかん~せん定とさし木~」

街中の木を「せん定」する理由をこどもたちに聞くと、「お隣さんに日陰をつくっちゃうから」「木の中に光が入らなくなってしまうから」「「木の下が影になって他の植物が育たなくなっちゃうから」と正解を答えてくれました。
街中のみどりは必要でとても大事なので、植物が健康でいられて人も気持ちよく暮らせるようにするために、お世話をする人も必要ですね。
改めて理解して、実際にシマトネリコの木を「せん定」しました。

シマトネリコの枝は寒さに弱く、雪の重さで枝が折れて弱ることもあるので、こどもたちは「大きいからこの木を切ってあげよう!」と意気込みたっぷりです。
「木が怪我を治しやすくするために切り口をきれいにね」と伝えると、「人間と一緒だね~」と親しみを感じたようでした。

脚立の不安定な足場や、ノコギリと手の位置、切った枝の倒れる先など色々な危険に注意深く行うので、「緊張感がすごい…!」「こわい」と初めての作業に苦戦しつつも、”きちんと切ってあげたい”という気持ちが勝り、慣れない作業を最後まで頑張っていました。
降りてホッとすると「もう1本切りたい」「せん定楽しかったねー!」と、怪我なくきちんとやり遂げられた達成感で自信が湧いたようでした。
1人2本ずつ枝を落としました。

自分で落とした枝の細かな枝や葉を手で取り除く処理も楽しみました。
作業をするときには、木への感謝や思いやりのある落ち着いた気持ちで行うと、怪我防止にもなります。青々とした元気な葉をみて、「お日様をちゃんと浴びれた証拠だよ」というお子さんもいました。
枝を切ることは植物を傷つける作業でもありますが、その植物を大切にする技術とやさしさが込められていることを体感してくれたと思います。

暖かい工作室に戻ったあとは、ラベンダーの「さし木」です。

「せん定」した枝などを土に挿せば、その枝から根が出る(種類による) ので、植物を生かす素晴らしい技術です。
切る場所と芽が出る場所の見極めは、「せん定」と「さし木」で共通してるので、こどもたちも後半はだいぶ理解できたようでした。よく話を聞いて上手に「挿し穂」をつくり、挿すことができました。
嬉しいことに、「うちで兄弟と一緒にやりたいから挿し穂を持って帰りたい」「うちに持って帰って観察したい」とみんなが言うので、一人2つずつ持ち帰ることに。このあとの管理方法については質問の嵐でした。根が出ますように…!
興味関心を持って参加してくださりありがとうございました!